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2008年10月15日 (水)

International Critical Commentaryシリーズ各巻がPDF形式で無料ダウンロード

Devotion Timeという優れたブログがある。カルバリの丘バプテスト教会(静岡県清水区)の西原智彦先生によるものだ。数年前より拝見しているが、情報量も多く、このブログも先生のブログのようになれればいいという、密かでかすかな願いを持って始めた節がある。

この西原先生のブログの最新の記事に紹介されているのが、International Critical CommentaryシリーズのPDF版が無料でダウンロードできるサイトだ。先生もおっしゃっているように、ICCは、若干古くなってしまっている巻もあるが、学問的には最高水準のもので、Libronix版も、旧約セット(23巻)が$769.95、新約セット(30巻)が$979.95、旧新約セット(53巻)で$1,750という価格になっており(それでも予約販売では旧新約セットが$999.99だったように記憶している)、おいそれと手の出るものではない。

それでも、それぞれ書籍版の定価からは$481.34、$612.61、$1,093.85だけ安いというのだから、敷居の高い話で、バラ売りもされているが、それこそコツコツとお金を貯めてセットものを買ったほうが、自分の必要な巻の注解だけ集めるよりもはるかに安上がりという、にっちもさっちもいかない案配だ。

さっそく、新約学ではライフワーク(というか、天国に帰ったら、ゆっくり研究を続けさせていただこうかと悠長に構えている)のテサロニケ文書のもの(James E. Frame, A Critical and Exegetical Commentary on the Epistles of St. Paul to the Theossalonians (Edinburgh: T&T Clark, 1912))をダウンロードしてみた。

書籍版 ではamazon.co.jpで13,420円、Libronix版のバラ売り版で$90ということだから、いかにセット版が、高価とはいえ格安になっているかがわかるというものだが、トロント大学図書館からの提供、なんと、かのマイクロソフト社の手によるデジタル化というこのPDF版は、巻頭のAbbriviationsのviiiページ右欄がきちんと処理されていないのは愛嬌として、巻末のギリシア語単語索引までテキストの透明化処理がなされており、Acrobat Reader上でも検索ができるようになっている優れものである。

スキャンも、若干白くもやがかかったような薄めの画像だが、特に読みにくいということもない。電子書籍は往々にして、大きめに拡大して読むほうが目が疲れないということを考えれば、都合の良い状態に仕上がっている。

もちろん、聖句引照上にカーソルを当てると自動的に聖書箇所がポップアップするなどを一例とする至れりつくせりのLibronix版に適うものではないが、透明化処理がされて検索ができるということは、ギリシア文字はさておいても、ラテン文字についてはカット&ペーストができるということでもあり、ちょっとした調べ物から論文の執筆まで、十分に実用に足るものとなっている。

西原先生の記事によれば、旧約では23巻中18巻、新約では30巻中19冊のPDFファイルが無料で提供されているという。また、これを提供しているCanadian Librariesは、URLを見る限りではトロント大学を中心にカナダの13の大学が支援団体として挙げられており、Internet Archiveに属する。これは、映像(Moving Images)、音楽(Live Music Archive)、音声(Audio)、書籍(Texts)に分かれており、それぞれ著作権に抵触しないものが膨大な数、収録されていて、いずれも無料で利用できる。英語以外のものも少数ながら含まれており、語学学習にも利用できそうだ。

 

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コメント

トラックバックありがとうございました。また、身に余るご紹介を頂き、ちょっと恥ずかしいです・・・。

米国留学中、所属した大学院のすぐ近くにAGTSがあって、その充実した図書館の恩恵にしばしば与っていたことを思い返しました。

これからも、良い情報発信を期待しております。

投稿: 西原 | 2008年10月15日 (水) 19時57分

西原 先生

わざわざコメントをいただき、ありがとうございました。そうでしたか、留学先はAGTSのお近くでしたか。それはまた、ますます親しみを覚えます。

これからもよろしくお願いいたします。

投稿: LIKELUKE | 2008年10月18日 (土) 14時38分

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