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2009/11/01

配布される救援物資

仕事でベンゲット州アトック郡(Atok, Benguet)のある村を訪問してきた。日本人にとっては日本語FEP(今は入力支援システム?)のATOKを連想させる、親しみのある名前の地域だが、既に反町眞理子氏主宰のNGO「コルディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)」のブログでもパスドン村の被害が伝えられているように、台風17号によって多くの人命と財産の失われた地域だ。

私の訪問した村は、バギオ市から約20km付近の山中にある村だが、ここには、けがこそ無かったものの、家の敷地の一部が崩れ、その家に住み続けては危険ということで、泣く泣く、村人の助けを借りて家を解体したという男性がいた。現在は、この村にある私たちのグループの教会で、独身の若い男性牧師と一緒に住んでいる。男性はこの教会のメンバーなので、行き場を失わずに済んだ。

この男性が、アトック郡の役場で救援物資をもらってきており、村人たちに見せていたので、私も一緒に見せてもらった。いくらかの現金に加えてもらってきていたのは、浄水に必要な一式、調理と食事に必要な一式、安眠に必要な一式。なかなかのセットで驚いた。ロータリー・クラブ寄贈のものが多かった。私たちの支援ではこれほどの高価なものはなかなかできない。ありがたいことだ。

なお、台風17号の被害の最新情報はCGNの最新記事に詳しい。行方不明者がまた50名近くもあり、これらの方々を合わせると犠牲者数は500名を超える。どこかに生きていて欲しい。

台風20号は、少なくとも北ルソンにとっては強風だけの台風で助かったが、フィリピン海沖には既にまた低気圧が勢いを増しつつ、ルソン島を窺っている。このような気象はいつまで続くのだろうか。

 

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家を失った男性の土地。柱の後を見るのがつらい。
よくぞ持ちこたえたものだ。なんとかなって欲しい。

 

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水を浄化する錠剤。50錠か100錠入りが5箱ほど
支給されていた。1錠で15-20リットル分が浄化できる。

 

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浄化用のビニール製容器。折りたたんで持ち運べる。ただ、
容器に対して薬がきついようで、できた水はかなり薬臭く、
また、苦かった。容器の天井に届くまで一杯に水を入れる
くらいのほうがいいようだ。

 

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食器類。肝心のスプーンとフォークが無かったので、
ここはイゴロット族らしく手で食えってことだねと
みんなで楽しく笑う。この明るさが希望だ。

 

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鍋もある。

 

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毛布。ついているエンブレムはロータリー・クラブのものだ。

 

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寝袋。

 

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蚊帳もある。

 

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そしてコーヒー豆。とは言っても、これは支給品ではなく、
この村の特産品。有機栽培によるベンゲット種だそうだ。

 

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台風一過の美しい夕焼け。やはり、あの台風、500名近くの
犠牲者の方々のことを思わざるにはいられない。この夕焼けが、
台風に襲われる前の夕焼けとつながっていてくれればいいのにと
どれほど思うことか。

 

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前夜も台風21号の風が激しく吹き荒れる夜だったが、おかげで、
雲一つ無い朝となった。奥の左手がカパガン(Kapangan)、
右手がキブガン(Kibungan)の山々。

手前の尾根の山肌があちこち剥げているのはいずれも、
台風17号による痛々しい土砂崩れの跡だ。

 

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