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2008/10/03

変わるバギオ、変わらぬバギオ - その弐

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「変わるバギオ、変わらぬバギオ」という記事を書いたのは最近のことだが、常に躍動する街バギオには、変わるものがまだまだある。そして、変わらぬものもある。

昨日は久々に街に出たので、散髪に行った。8年間変わらず、General Luna Rd.(ジェネラル・ルナ・ロード)沿いのUB Square(UBスクエア)2Fにある散髪屋だ。バスケットボールが大人気のフィリピンのこと、"Air Jordan"(エアー・ジョーダン)の異名を取ったMicheal Jordan(マイケル・ジョーダン)にあやかった"Hair Jordan"(ヘアー・ジョーダン)というしゃれた店名が気に入って通い始めた。

ゲイが多いと言われるフィリピンの理髪業界だが、英語ではかつて「陽気な」という意味だった"gay"(ゲイ)であっても、フィリピンでは、両極端な国民性を反映してか、シャイなゲイも多い。そもそも、英語でも話せれば他の仕事に就いているという人もあるだろう。簡単な英語すら通じないことも多い。

英語学習中の友人で、「ちょっとだけ切ってください」と言うつもりで「りとる……」と言ったところ、気づいた時はもう手遅れ、丸刈りにされて帰ってきた事件を2件ほど目撃したことがある。もっとも、これは切ってもらったほうも悪い。

また、「カット・ラン」(切ってください)とでも言おうものなら、左を切り、右を切り、左を揃え、右を揃え、しているうちに、どんどんと短くなる。フィリピンの散髪屋では、よほどの覚悟と希望があるのでないかぎり、「トリム・ラン」(揃えてください)と言うので十分だ。それでも、希望の長さから60%は短く仕上がる。お代は、「高級店」のこの店でも50ペソだ。

仕上げのカミソリは使い回しだ。毎回、HIVや肝炎でも移されるのではないかとロシアンルーレットの気分だ。今回こそはマイカミソリを持って行こうかと思い、かなり思い悩んだのだが、キリスト教の宣教師たる者、HIVや肝炎が恐くてお兄ちゃんに不快な思いをさせるわけにもいかないので「主よ……」と祈りながらこわごわでいると、今回はなんと、箱から新しいカミソリ刃を取り出しての処置だった。もっとも、既に使った刃を、客の見えないところでもっともらしく包み直しているのかどうかまでは考えないものだ。

中身は変わらぬ散髪屋も、実は数年前にオーナーが変わった。店名も"Hair Jordan"でなくなってしまったのは残念だ。絶対にゲイだ(しかも、夜はフレディー・マーキュリーばりに黒革に身を包み、チェーンとか金物をぶら下げてぶいぶい言わせている)と思っていたゴリラそっくりのお兄さんアランに実は妻子がいると嬉しそうに聞かされた時には、イスから転がり落ちたものだが、その彼もいなくなった。

そして、店名が変わっても、店員が変わっても、変わらず通い続ける自分がいる。頑なで、変わりたくともなかなか変われないのも、この自分という存在なのだ。

 

散髪話が長くなってしまった。今回お見せしたかったのがこちらの写真。2-4月と、相次ぐ火事騒動に見舞われたバギオも、次第に復旧しつつある。University of Baguio(UP:バギオ大学)とTiong San Department Store, Harrison(チョンサン・デパート・ハリソン店)は、資金繰りがついたのだろう、すっかり元の様子に戻っている。

変われないのがBaguio City Market(バギオ公設市場)だ。個人両替商の集まっていた通称ブラックマーケットの1ブロックが4月に、公には電気回路のショートとされる原因で消失した。しかし、親しい両替商のおっちゃんに聞くと、表通りのMagsaysay Avenue(マグサイサイ通り)に面した側に形だけのブースが設置された以外は、復旧の見通しは立っていないそうだ。

(ここまで書いて、大阪での事件について少し耳にしました。お悔やみを申し上げます。時期的に不適切な書き込みかもしれません。不快にお思いになった場合は、お赦しください。)

 

01 
2月に火災に遭ったバギオ大学の校舎。
学生による政治運動がらみの放火という話も聞かれたが
どうだったのだろう。

 

02
かなり痛々しい様子だった。私も実家が近所の火事で
焼け出されたことがあるので、よくわかる。

 

03
こちらは3月に火災に遭ったチョンサンデパート・ハリソン店。
一部の店員さんとは親しくなっていたのでとても気の毒だった。
報道では中国製の除湿器から火が出たということだった。
除湿器と言えば、このチョンサンで購入した我が家の
ドイツ製の除湿器からも火が出たことがあったので説得力はある。

 

04
この上階は倉庫と事務所になっているそうなのだが、
窓からどんどんと下の道路に向けて、無造作に物を
投げ落としているのが印象的だった。そしてもっと印象的だったのは、
地下のスーパーマーケットは数日後から営業していたことだ。

 

05
裏側もこの通り。フロア全体が焼けたようだった。

 

08
そして、4月に焼けた公設市場のブラックマーケット。

 

06
すっかり復旧したように見えるバギオ大学。

 

07
きれいに塗り直されたチョンサン。建物が老朽化したので
保険金目当てにオーナーがナニをしたのだとまことしやかに
噂するのも、フィリピン社会の一つの怖さだ。

 

09

復旧が進まないのがこの公設市場。今ではこの右半分に
申し訳程度のブースができ、一部のお土産物店と両替商が
細々と営業している。

 

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