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2007/11/25

ホントに大丈夫?

ヌエバ・ビスカヤ州東部に広がる台地、カスィブ郡。四方を山々に囲まれた盆地でもあり、のどかな田園地帯が広がる。今の季節、 稲の刈り取りが終わって、あちらこちらに脱穀後の稲の茎がうずたかく積まれており、乾期と雨期しかないフィリピンの北ルソンにも、 それなりの季節感を醸し出している。

この田園地帯を現地の友人たちと歩いていると、突然、彼らが乾いた稲の茎の山の中に足を踏み入れ、何かを摘み始めた。 何事かと見てみると、乱雑に積まれているだけの稲の茎の間から小さな白いものがのぞいている。キノコだ。彼らは、そこかしこ、 絡み合って束になった稲の茎をめくりあげ、引きはがし、掘り出すかのようにして獲物を探している。

「おかずの一品になるから」 彼らは言うが、大丈夫なのか?という疑問が頭から離れない。結局、10分もしないうちに、 彼らはそれぞれが一掴みも二掴みものキノコを収穫してしまった。夕食には、お決まりの鶏肉スープ(sabaw ti manok)に添えて、 このキノコを醤油で軽く炒めたものが出てきた。案じるに及ばず、いかにも毒キノコ風の白い頭は、調理されると黒くなり、 味もちょうどなめ茸のようで、実においしくいただけたのであった。

数年前にベンゲット州の山奥を歩いていた時のこと。一緒に歩いていた現地の友人が、やはり突然、道を外れ、 底も見えないほどの深い崖を、体を目一杯伸ばして張りつきながら降り始めた。定番のビーチサンダルも、そこばかりは危ないからと脱ぎ、 裸足だ。命懸けで取ってきたのが、やはりキノコ。ホイと渡されて恐る恐る口にしてみると、なんと疲れ切った体が一瞬にして癒され、 不思議な力が湧いてきて、険しい山道もかなり楽に歩くことができた。

北ルソンの人々の知恵には、まだまだ、実に不思議で神秘的なものがあるようだ。

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キノコを探す彼ら
大人も子供も、一生懸命にキノコを探す。

収穫したキノコ
収穫されたキノコ。日本でも、詳しい方々には、
細かい種類など、おわかりのことだろう。

 

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2007/11/19

イロカノ語での広告

マニラからバギオに引き揚げてきて2か月が経ちました。引っ越し後もいろいろと慌ただしく、 こちらのほうはしばらくお休みをしていましたが、また、少しずつ、北ルソンの様子をお伝えしていきたいと思います。コメントを下さった方々、 ありがとうございました。お返事のほうもつけてまいりますので、今少し、お待ちください。 

今回の写真はヌエバ・ビスカヤ州バンバン(Bambang, Nueva Vizcaya)で撮ったもので、 Globe社の携帯電話のプリペイドクレジットの補充ができる店です。イロカノ語は、北ルソンの共通語で、南ルソンのタガログ語、 ビサヤ一帯のセブアノ語と並ぶ、フィリピン3大言語の一つです。以前、 こちらでもご紹介したBannawagという雑誌もあり、ラジオ局もあるのですが、全国展開の会社は、 公用語のタガログ語指向が強く、このようなイロカノ語に特化した広告はなかなか見られないので、嬉しくなって写真に収めてしまいました。 もちろん、ヌエバ・ビスカヤ州だからというわけではなく、バギオ市でもそこかしこに見られます。

ちなみに、"Agloadka ditoyen"とは、「ここで「ロード」しちゃおう」くらいの訳になるでしょうか。 "load"が語幹、"ag-"は自動詞化の接辞、"-ka"は「君」、"ditoy"は「ここ」、"-en"は「もう、既に」の意味です。

今後とも、当ブログをよろしくお願いいたします。

Agloadka ditoyen

 

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