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2006/06/12

二百均ショップ?

昨年、日本に9か月間、長期帰国していた際には、おなじみの百均にとてもお世話になった。文房具用品から語学CDまで、 なにもかもが105円で手に入るというのは、最近でこそSMモールのおかげで大きくライフスタイルが変わったとはいえ、 ふだんバギオに住んでいる者にとっては天国のような世界である。

いつ頃できたのだろう、妻がアバナオ・スクエア(Abanao Square)の3Fに「88ペソショップ」 があるので行こうと誘ってきた。なんでも、妻もよく、日本に長く住んでいたアメリカ人の友人に誘われて買い物に来るのだという。 品揃えとしては、これはなかなか、と思うものから、こんなもの、フィリピンにあっても、と思うようなものまでいろいろだ。

面白いのは、日本の百均向け商品をそのままこちらに流しているのだろう、商品名から細かい記述、 説明などが全て日本語のままであるという点である。興味深く思った妻が店員に尋ねてみたところ、 彼らは自分たちの商品について使い方から何から、全てきちんと把握しているのだという。 そんなはったりを鵜呑みにするほどフィリピン生活が短くもない私たちにとっては、 この店がいつまで生き残ることができるのかが既に大きな関心になっている。

実際、店にやってくるフィリピン人も、日本語での記述しかないパッケージに戸惑い気味の様子だ。中には、 連れのフィリピン人にしたり顔で説明をしている客もあるが、横で耳に入ってくる限りは、こちらもどこまでもはったりに近い。 フィリピン人に道を聞くな、という教訓(つい数週間前にも身をもって体験したことだが)は、フィリピン人にはものを聞くなという形で、 かなり普遍的に通用するコミュニケーション上の教訓のようだ。

ところで、この88ペソショップ、88という数字に何か意味はあるのだろうか。 100円が40-50ペソの両替レートにあることを考えると、 日本の百均商品をそのまま買ってきて値段を倍にして売っているようなノリである。おそらくは、 中国で生産されている日本向けの商品を売っているのだろうが、いずれにせよ、この手の店はバギオではまだまだ重宝する。長寿を祈るばかりだ。

 

Japan_Home_01 
店構えとしてはなかなかおしゃれ。「日本城」と中国語表記があって
大きなマーケットになるはずの韓国人向け表記がないところを見ると、
日本事情に詳しい中国資本が経営母体だろうか。そう考えると、
どうでもいいことだが、「八八」という末広がりな値づけにも意味が生まれてくる。
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2006/06/06

北ルソンの定義?

「北ルソン」にその対象を限定しているこのブログであるが、本当のところは正式な定義を知らない。ルソン島を地図でよく見ると、 ムーミンの後ろ姿のような形をしているのだが、私自身の乱暴な感覚では、そのちょうど首の辺り、すなわち西海岸から東海岸にかけて、ラ・ ウニオン州(La Union)、ベンゲット州(Benguet)、ヌエバ・ビスカヤ州(Nueva Vizcaya)、キリノ州 (Quirino)、それにアウロラ州(Aurora)の北部辺りから、といったところになるだろうか。

もっとも、私の属しているキリスト教のグループでは、北ルソン教区(Northern Luzon District Council)というものがあって、これにはパンガシナン州(Pangasinan)と、ヌエバ・エシーハ州(Nueva Ecija) の一部も含まれる。方言圏で言えば、この辺りは既にかなりタガログ語の強い地域なのだが、それを言い出すと、イロコスール州(Ilocos Sur)のかなり北の地域までが実質的なタガログ語圏になりつつある今、方言区分は「北ルソン」の定義には不向きである。

行政区分的に考えると第1行政地域(Region I)、第2行政地域(Region II)、それにコルディリエラ行政地域 (Cordillera Administrative Region:CAR)で切るのが区切りが良く、パンガシナン州は含むがヌエバ・ エシーハ州とアウロラ州は含まない、となるのだろうか。

このブログでは、筆者の行動範囲の偏りから、山村の姿を伝えることが多くなりがちですが、北ルソンは、海あり、山あり、都会あり、 田舎あり、の自然と様々な暮らしの姿にあふれた豊かな地域です。これからも、人々と自然、 都会と田舎の様々な姿をお伝えしていきたいと願っています。皆様の応援をよろしくお願いいたします。

 

Sunset_in_La_Union_01
西海岸、ラ・ ウニオン州の夕暮れ。地引き網が風物詩だ。
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2006/06/03

銅線の難?

不思議の国フィリピンでは、時として信じがたいことが起こる。最近もまた、 平和ボケした中で育った日本人の常識を根底から覆すようなことが起こった。

私の住居のある勤務校の敷地は、フィリピンという国ではまだまだぜいたくと言えるキャンパス内有線・ 無線LAN完備という恩恵に与っている。ところが、そのようなささやかなハイテク環境において、ここ4-5日、 インターネットはおろか電話さえも使えないという状況が生じてしまっていた。プロバイダーの技術的な問題ということもよくあることで、 当地バギオのカスタマーサービスに問い合わせても「マニラで問題がありまして」の一点張りであることが多い。 マニラのカスタマーサービスに問い合わせると「太平洋で問題が・・・」と来ても不思議はない。

しかし、今回はそんな生易しいものではなかった。どこぞの不届きな輩たちが、「銅線」欲しさに、私たちのものも含めて、 道路沿いに敷設されている電話線を数十メートルにわたって切断、盗んでいったというのだ。同じことは3月にもあり、今回で2回目である。 犯行現場はちょうど、私自身も一週間前に歩いてそばを通っていた辺りで、あまりの雑な管理に驚き、写真に撮っていたところであった。

フィリピン人学生に言わせると、「ああ、高く売れるからね」と事もなげ。私が現地語を教わっている家庭教師の先生も、 いとこが昔そういうことをしていたということ。なんでも鎖の一端を小鳥などの動物に結びつけ、もう一端を電線に投げて絡みつかせる。 動物に変化がなければ通電していないということでその線を狙うのだそうだ。発展途上国の、想像を絶する一面を見せつけられた気がする。 まさに、日本の常識は世界の常識にあらずといったところであるが、貧しければ何をしてもいいわけでもあるまい。 この国の向かわんとしている道のりのあまりの長さに、気が遠くなる思いがする。

幸いにして、私たちの回線と、私たちの場所からさらに数キロ先にあるベンゲット電力会社(BENECO)の変電所の回線は、 需要が多いということで優先的に修復がなされ、5日後に復旧した。しかし、 この幹線道路沿いにある多くの家屋の電話回線が復旧するにはまだまだ時間がかかるのだという。同じフィリピン人の悪行のゆえとはいえ、 それを忍ばなければならないフィリピン人たちもまた、気の毒なものである。

 

copper_cables_01 

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このような感じで電線がたるんで垂れ下がっている。
(写真をクリックすると拡大写真がポップアップします)

copper_cables_03 

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その一端は乱雑に松の木に巻きつけられている。
(〃)

copper_cables_05 

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手を伸ばせば届くところに電線が。触るとさすがにびりびり来る(上)。
これが高く売れるとなると、そういう犯行に走る者も出てくるだろう。

さらには、用無しになったのか乱雑に丸められ放置された電線(下)。
まさに、社会的なだらしのなさが質の悪い人間を拡大再生産するという構図がここにもある。

(〃)

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