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2005/03/03

イロカノ語講座 1-1

それでは早速、始めていきましょう。今日の表現はこれです。

Naimbag a bigatyo. (p.16)

カタカナでの発音は「ナイ'ンバッグ・ア・ビガッ'ト・ヨ」ですが、実際には「ナインバg・ア・ビガt・ヨ」のように、子音で終わっている語には余計な母音はつけないほうがいいでしょう。アクセントのありかを「'」で表すと、

Naimba'g a biga'tyo.

となります。すなわち「バ」「ガ」を強く発音するわけです。

また、話し言葉では、文法的にリンカーと呼ばれる"a"を、鼻にかける音、すなわち鼻濁音で"nga"(「ンガー」:ただし「ガ」も鼻にかけて柔らかく)とすることが多いです。テレビのサザエさんの最後の部分で、サザエさんが「来週もまた、見てくださいね~」と言った後で食べ物をのどに詰まらせ、「ンガ・ン・ン」と言いますよね。あの「ンガ」の感じです。

あるいは、「本が読みたい」と言う時の「ホンガ」の「ンガ」の音です。ただ、方言や世代によっては、「ン・ガ」と「ガ」をはっきり発音してしまう場合がありますので、注意してください。「ホン」の「ン」の口の形、舌の後ろの部分がのどの奥についた状態で「ガ」と言う感じです。この音は、日本語では意識して発音しにくいのですが、イロカノ語では大切な音ですので、よく練習してみてください。

さて、"Naimbag a bigatyo."ですが、"naimbag"は「良い」、"bigat"は「朝」の意味で、間の"a"(ないし"nga")は前者が後者を修飾していることを表します。したがって、これはもはや説明するまでもなく、"Good morning!"「おはよう」
の意味です。

"yo"は相手が複数であることを表します。ところが、"yo"を聞き手が1人の場合にも使うことがあります。その場合は、丁寧な表現、すなわちあえて日本語にするならば、「おはようございます」を意味することになります。

ちなみに、イロカノ語を含むフィリピン諸語では、「オ」と「ウ」の区別が日本語に比べて狭く、時には交換可能な場合もありますので、「ヨ」と聞こえたり「ユ」と聞こえたりします。発音する場合はそれを逆手にとって、あえて曖昧に発音するとそこはかとなくネイティブなテイストが出て良いでしょう。

さて、相手が1人で特に丁寧な言い方をする必要のない場面では、"yo"に代わって"mo"を使います。"Naimbag a bigatmo."です。

それでは、今日はここまでにしておきましょう。宿題は、"Naimbag a bigatyo."と"Naimbag a bigatmo."をそれぞれ5回ずつ口に出して練習することです。

(この記事は、姉妹ブログ「LIKELUKE's VIVA LING!」に掲載したものの再掲です。既にそちらでご覧になられた方にとってはマルチポストが続きますが、今しばらくお待ちください)


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