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2004/09/09

一本、また一本

北ルソンの山村の生活には日本人には想像のできない苦労が多い。車の通れる道に面している場所であれば、ほどなく電気とコカコーラがやって来るが、そんなささやかな文明と呼べるものすらいまだにない場所は多い。そのような村では、例えば、一週間に一回、30kgの農作物を担ぎ、断崖絶壁に近い山道を歩くこと4時間、ふもとの村まで下り、そこからジプニーで1時間の町で開かれる週一回の市場に売りに行く、といったことが生活の一部となっている。帰りも手ぶらでは帰らない。塩や砂糖、石鹸などの生活必需品を、また30kgほど買い込んで帰ってくるのだ。もちろん、山道を歩く時は「スィニラス」、そう、一足40円ほどのビーチサンダルである。

下の写真の青年は、この橋から山道を20分、標高差にして150mほど登った村から一本一本、角材を担いで降りてきている。この橋を渡ってさらにその次の写真のような山道を20分ほど進んだところ、川沿いに田畑が開けているところに、農作物の貯蔵と雨宿り、休憩のための小屋を建てているところなのだ。村からさらに山に入った高いところから良質の木を切ってきては自宅の庭で製材し、一本、また一本と担いで下りてくる。今回訪問した時にはその小屋もすっかり完成していて、自分のことのように嬉しく思った。

photos/logcarrying_001
川面から40mはある今にも落ちそうなつり橋も、
この村で生まれ育った彼にとってはただの「道」だ。
(クリックすると拡大画像(800×532ピクセル:86.8KB)がポップアップします)

photos/mountain_path_001
一歩足を滑らせると後は落ちるところまで落ちるだけの山道。
とても長い角材を担いで歩きたい道ではない。
(クリックすると拡大画像(800×600ピクセル:108KB)がポップアップします)

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