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2004/09/07

雨季の苦労

ルソン島北部コルディリエラ(Cordillera)山地は、年間通じて冷涼な気候でき
わめて過ごしやすい。唯一難点があるとすれば、雨季である。4月頃から始まり、
11月頃まで続くこの雨季。もちろん、ノアの箱舟の話のごとくその間ずっと雨
が降り続くというわけではない。午前中はむしろ乾季と同じ晴天が見られ、午後
に雨になるというパターンが多い。

怖いのは台風である。「バギオ(Baguio)」という名前がタガログ語で「台風」
を意味するように、ルソン東北部を通過する台風はなぜか先に進まない。ひどい
時には1週間も激しい風雨が続くのである。停電など当然のこと。台風による停
電となれば、その晩は急きょ、大バーベキューパーティーとなる。生ものは早急
に処理してしまわなければならないのである。

多くの人々にとってさらに怖いのは水害である。私のアパートのあるAPTSと
いう学校のキャンパスは、高台にあることから、さほど水の害は気にならない。
しかし、山の稜線に沿って張りつくように家の立っているバギオ市やコルディリ
エラ山地の村々には、標高が低くなればなるほど、高台からの水が集まり、一気
に襲いかかるのである。まさに、このブログのマイフォトにあるダムの放流のご
としである。概して下水道などという概念のないこの国では、特に低地では洪水
が日常茶飯事である。先日の台風では、パンガシナン州(Pangasinan)の80%
が「水没」したと聞き、愕然とした。マニラに近いブラカン州(Blacan)でも多
くの人命と養殖の「魚命」が失われたと知って気分がふさいでいる。

また、北ルソンの道路は、バギオ市からマウンテン・プロビンス州の州都ボントッ
ク(Bontoc, Mountain Province)に向かう国道からして舗装されていない場所
が多い。これらの道路は、概して粉末状の細かい粒子からなっているくせに水は
けが悪く、乾季は激しい砂ぼこりに、雨季は少しのにわか雨で一面ぬかるみとな
る。地元の路線バスやジプニーで移動することが日常の私にとっては、すぐに閉
鎖されてしまい足止めを食らってしまう「幹線道路」は、文字通り、仕事上の大
きな足かせだ。もっとも、それを地元の人々と同じ立場で味わうことができるの
は大きな特権なのだけども。

photos/jeepneypulling_001
ぬかるんだ坂道で立ち往生したジプニーを力を合わせて引っ張る乗客。運転手からの運賃のディスカウントは無い。
(クリックすると拡大画像(800×600ピクセル:86.6KB)がポップアップします)

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