カテゴリー「05 イロカノ語講座」の4件の記事

2008/10/12

イロカノ語講座を移転します

「移転します」と唐突に言われても、そもそもカテゴリーだけ別のブログから移してきただけで何もしていなかったイロカノ語講座ですが、このたび、イロカノ語と周辺諸言語だけを取り扱うブログを開設しましたので、中途半端で扱いに困っていたこのカテゴリーはそちらに移転することにいたします。

何もしていなかったというのは、いかに著作権の問題に配慮しつつ、自分の学習と皆さんのお手伝いになれるかという点で常に自問自答してきていたためで、今回の新規ブログの開設がその一つの解答になればと願っています。

本当は、Precy Espirituの市販の教科書(Let's Speak Ilokano(初級)やIntermediate Ilokano: An Integrated Language and Culture Reading Text(中級))などを学んでいけばいいのでしょうが、他人の著作を公共の場で1冊通してどうこうするのもはばかられ、思いあぐねてきていた次第です。

新しいブログでは、依然として他人の著作とはいえ、引用のかなり自由なイロカノ語聖書などの題材から(私の業務上の必要も兼ねて)学びつつ、それらに現れる構文を中心に、日常会話に生かせそうなものだけを、イロカノ語講座として、できるだけ平易な形でご提供できればと願っています。

イロカノ語のようなマイナー言語の学習など、一人で地味かつ勝手にしていればいいものなのでしょうが、根っからの言語屋でこれはもはや究極の「趣味」であること、説明しようとすることで理解が深まること、イロカノ語を学んでみたいという方は潜在的にかなりいらっしゃるはずにもかかわらず、マイナー言語であるがゆえに商業ベースには乗りにくく、このような場があれば少しは世間のお役に立てるのではないかと思うこと、などが理由です。

イロカノ語聖書などの学習メモについては、ほとんど独り言で込み入ったことをしていますので、特にオタクな方面に関心の無い方々は、「イロカノ語講座」のカテゴリーのエントリーのみをご笑覧いただければ幸いです。本当はmp3ファイルまで貼りつけて本格的なものにすればいいのでしょうが、そこまでの余裕はなかなかありませんのでご容赦ください。

また、イロカノ語聖書を使っているといっても、あくまでコーパス的に、言語資料として使っているだけで、キリスト教的な話はよほど解釈に必要な場合以外は一切していませんので、中級以降のイロカノ語に関心のある方でしたら、比較的抵抗なくご覧いただけることと思います。

それでは、皆さんそれぞれのフィリピン・ライフに少しでも貢献できることを願いつつ。今後とも、よろしくお願いいたします。

 

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2005/03/03

イロカノ語講座 1-1

それでは早速、始めていきましょう。今日の表現はこれです。

Naimbag a bigatyo. (p.16)

カタカナでの発音は「ナイ'ンバッグ・ア・ビガッ'ト・ヨ」ですが、実際には「ナインバg・ア・ビガt・ヨ」のように、子音で終わっている語には余計な母音はつけないほうがいいでしょう。アクセントのありかを「'」で表すと、

Naimba'g a biga'tyo.

となります。すなわち「バ」「ガ」を強く発音するわけです。

また、話し言葉では、文法的にリンカーと呼ばれる"a"を、鼻にかける音、すなわち鼻濁音で"nga"(「ンガー」:ただし「ガ」も鼻にかけて柔らかく)とすることが多いです。テレビのサザエさんの最後の部分で、サザエさんが「来週もまた、見てくださいね~」と言った後で食べ物をのどに詰まらせ、「ンガ・ン・ン」と言いますよね。あの「ンガ」の感じです。

あるいは、「本が読みたい」と言う時の「ホンガ」の「ンガ」の音です。ただ、方言や世代によっては、「ン・ガ」と「ガ」をはっきり発音してしまう場合がありますので、注意してください。「ホン」の「ン」の口の形、舌の後ろの部分がのどの奥についた状態で「ガ」と言う感じです。この音は、日本語では意識して発音しにくいのですが、イロカノ語では大切な音ですので、よく練習してみてください。

さて、"Naimbag a bigatyo."ですが、"naimbag"は「良い」、"bigat"は「朝」の意味で、間の"a"(ないし"nga")は前者が後者を修飾していることを表します。したがって、これはもはや説明するまでもなく、"Good morning!"「おはよう」
の意味です。

"yo"は相手が複数であることを表します。ところが、"yo"を聞き手が1人の場合にも使うことがあります。その場合は、丁寧な表現、すなわちあえて日本語にするならば、「おはようございます」を意味することになります。

ちなみに、イロカノ語を含むフィリピン諸語では、「オ」と「ウ」の区別が日本語に比べて狭く、時には交換可能な場合もありますので、「ヨ」と聞こえたり「ユ」と聞こえたりします。発音する場合はそれを逆手にとって、あえて曖昧に発音するとそこはかとなくネイティブなテイストが出て良いでしょう。

さて、相手が1人で特に丁寧な言い方をする必要のない場面では、"yo"に代わって"mo"を使います。"Naimbag a bigatmo."です。

それでは、今日はここまでにしておきましょう。宿題は、"Naimbag a bigatyo."と"Naimbag a bigatmo."をそれぞれ5回ずつ口に出して練習することです。

(この記事は、姉妹ブログ「LIKELUKE's VIVA LING!」に掲載したものの再掲です。既にそちらでご覧になられた方にとってはマルチポストが続きますが、今しばらくお待ちください)


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2005/03/01

オリエンテーション

イロカノ語(Ilokano, Ilocano, Iluko, Iluco)は、フィリピンのルソン島北部の共通語です。本来は同島北西海岸沿いに位置するイロコス・ノルテ州(Ilocos Norte)、イロコス・スル州(Ilocos Sur)、ラ・ウニオン州(La Union)近辺の言語でしたが、活動的なイロカノ族の移住に伴ってその使用域を拡大、現在ではルソン島北部もさることながら、アメリカ、特にハワイ州、カリフォルニア州でも広く知られるに至っており、ことハワイ州では、フィリピン系住民の80%がイロカノ族に属すると言われています。

このたび、私がこちらで担当している聖書ギリシア語コースの韓国人学生から、Christian Language Study Centerという、主にキリスト教の宣教師にフィリピンの諸言語を教えている機関の出版している"CLSC Ilokano Book"というシリーズのテキストをいただきました。3冊組の実に懇切丁寧なテキストなのですが、この中から、著作権を侵害しない形で内容を参照しつつ、また自分なりのコメントや疑問点を加えつつ、自習していきたいと思います。

このテキストに関心を持たれた方は、CLSCの活動を支える意味でも、また、タガログ語やセブアノ語他、フィリピンの諸言語のテキスト作成を支援する意味でも、ぜひ、CLSCに手紙を書き、実際にテキストを入手なさってください。住所は、

Chrisitian Language Study Center
8 Jose Abad Santos St.
Heroes Hills, Quezon City

となっています。


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イロカノ語講座を移動してきます

いつもこの「りけるけの北ルソンだより」をご愛顧いただき、ありがとうございます。おかげさまで、遅々とした更新ペースにもかかわらず、毎週、さまざまなリンクを通じて、多くの方々にアクセスをいただき、申し訳なく思うとともにさらなる情報提供の意欲をかき立てられています。みなさまのアクセスと「人気blogランキング」へのクリックが大きな励みとなっております。今後ともよろしくお願いいたします。

さて、このたび、私の開設しているブログの再編成作業の一環として、これまで、言語学、言語学習、諸言語を扱う「LIKELUKE's VIVA LING!」で扱ってきたイロカノ語講座を、こちらの「北ルソンだより」に移動してくることにいたします。

こちらのページにアクセスをいただいている方の中には、純粋に北ルソンの様子に関心をお持ちなだけで、北ルソンの共通語であるイロカノ語には別段、関心をお持ちではない方もいらっしゃるかもしれませんが、ご容赦ください。また、こちらは言語学的なブログではありませんので、説明を加える場合も、いっそう平易な表現を心がけるようにいたします。イロカノ語に関心をお持ちでない方にとっても、これが何かのきっかけとなれば幸いです。

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