2013年4月 5日 (金)

テスト

テスト

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年5月30日 (日)

動詞で学ぼう (7):"ammo" "am-ammo"

今回からはしばらく、語幹"ammo"からの動詞を学んでいきましょう。まずは、接辞無しでそのまま動詞として働く"ammo"(知っている)です。

Rubino(2000:IDG:p.35)には「知識、経験」という名詞としての使われ方もあるということですが、これは他動詞フレームで、「経験者」(「知っている」のように、「状態」を表す述語の場合、「動作主」というラベルは不適切なのでこのような用語を使います)を、名詞ならば中心格、代名詞表現ならば-ko類(能格)で取ります。

「対象」は名詞ならば中心格、代名詞表現ならば-ak類(絶対格)となりますが、"ammo"の場合、英語のthat節のように、リンカーの"a"による節を取ったり(「~ということを知っている」)、if節のように、接続詞の"no"による節を取ったり(「~かどうか知っている」)もします。例文は次のとおりです。

Ammo ni Juan ti Inglis.(フアンは英語を知っている)

Ammoyo ti Inglis.(君たち・あなたたち・あなたは英語を知っている)

Ammona ni Maria.(マリアはそのことを知っている)

Ammo ni Juan [a kumuyogak kenni Maria].(フアンは私がマリアと一緒に行くことを知っている)

Ammoda [nga* agkuyogkami].(彼らは私たち(排除)が一緒に行くことを知っている)("a"は母音(アイウエオ)の前では"nga"になる)

Ammomi [no makikuyogkayo].(私たち(排除)は、君たち・あなたたちが一緒に行くかどうか知っている)

Ammona [no kuyogek dagiti estudiante].(彼・彼女は、私が学生たちを(無理に)連れて行くかどうか知っている)

 

ところで、上の例では、「知っている」の対象が「英語」や「そのこと」、「~ということ」「~かどうか」となっており、人ではないことにお気づきでしょうか。そうです。「誰それを知っている」の意味を表すには別の動詞があります。それが"am-ammo"です。例文は次のとおりです。

Am-ammo ni Juan da Maria.(フアンはマリアたちを知っている)

Am-ammomi ni Juan.(私たち(排除)はフアンを知っている)

Am-ammodak da Maria.(マリアたちは私を知っている)

Am-ammodata dagiti estudiante.(学生たちは私たち(双数)を知っている)

Am-ammota dagiti estudiante.(私たち(双数)は学生たちを知っている)

 

いかがでしょうか。いろいろな例文をとおして、格や代名詞表現の復習もしてみてくださいね。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年5月28日 (金)

動詞で学ぼう (6):"makikuyog" "agpakuyog" "pakuyogen" "ipakuyog"

さて、語幹"kuyog"から派生される動詞としては他にいくつかのものが存在します。

接頭辞"maki-"による"makikuyog"(一緒に行く)は、語幹そのものに「一緒に行くこと」のような概念がありますので、"makikuyog"になっても意味的にはあまり変わらず、基本的に"agkuyog"、"kumuyog"に近い意味を表します。ただ、特に"maki-"が「一緒に~する」の意味ですので、その部分が強調されたものにはなっています。

構文的には自動詞・動作主焦点動詞(動作主:名詞-中心格/代名詞表現-絶対格)のパターンを取ります。

Makikuyog ni Juan.(フアンは一緒に行く)

Makikuyogak.(私は一緒に行く)

 

接頭辞"agpa-"による"agpakuyog"は「仲間を探す」という意味の動詞で、語幹の"kuyog"は「一緒に行く」という行為ではなく「一緒に行く」人、仲間という意味となっています。「仲間を」という意味が含まれているために他動詞のように錯覚しがちですが、実際は、他動詞的な意味を内包しつつも構文的には自動詞となります。

Agpakuyog ni Maria.(マリアは仲間を探す)

Agpakuyogtayo.(私たち(包括)は仲間を探す、仲間を探そう)

ちなみに、1人称複数包括形の"-tayo"の場合、実際の用法としては、上の訳に含めてあるように勧誘の意味にもなりますので、知っておくと便利です。

 

ここまでの一連の話で既にお気づきかもしれませんが、イロカノ語動詞の文法をマスターするには接辞についての理解が不可欠です。日本語の動詞も「読む」(yom-u)>「読ませる」(yom-ase-ru)>「読ませられる」(yom-ase-rare-ru)>「読ませられていた」(yom-ase-rare-te-i-ta)のように、どんどんと接辞がついていろいろな文法的意味(ここでは使役、受け身、継続、過去)が表現されますが、"-um-"のように語幹の最初の子音と母音の間に割り込むなどというタイプには慣れていません。

使役動詞"pakuyogen"((強制的に)連れて行く)の場合、語幹"kuyog"が"pa- -en"ではさまれているのがわかると思います。これは接周辞ないし両面接辞(circumflex)と呼ばれるもので、この場合は使役の"pa-"と対象焦点の"-en"がセットになった形になっています。このため、構文的にも対象焦点すなわち他動詞のパターン(動作主:名詞-中心格/代名詞表現-能格、対象:名詞-中心格/代名詞表現-絶対格)となります。例文は次のとおりです。

Pakuyogen ni Juan da Maria.(フアンはマリアたちを無理に連れて行く)

Pakuyogen da Maria da Juan.(マリアたちはフアンたちを無理に連れて行く)

Pakuyogenko ni Juan.(私はフアンを無理に連れて行く)

Pakuyogenda da Maria.(彼らはマリアたちを無理に連れて行く)

Pakuyogennakami.(君/彼・彼女・それは私たち(排除)を無理に連れて行く)

Pakuyogendak.(君たち・あなたたち・あなた/彼ら・彼女ら・それらは私を無理に連れて行く)

Pakuyogennak ni Maria.(マリアは私を無理に連れて行く)

 

さて、語幹"kuyog"から派生される動詞も、とりあえずがこれで最後になります。接頭辞"ipa-"によって生まれる"ipakuyog"((一緒に)行かせる、送る、派遣する)です。これは接辞としては"i-"の仲間なので主題焦点と呼べるでしょうが、要は他動詞ですので"pakuyogen"と同じ構文となります。ただし、意味的に「~と一緒に」という要素を明示する必要がある場合もあり、その際には斜格を用います。

Ipakuyog ni Juan da Maria.(フアンはマリアたちを一緒に行かせる)

Ipakuyog ni Juan da Maria kenni Jose.(マリアたちはフアンたちをホセと一緒に行かせる)

Ipakuyogko ni Juan.(私はフアンを一緒に行かせる)

Ipakuyogko ni Juan kadakuada.(私はフアンを彼らと一緒に行かせる)

Ipakuyognakami kenkuana.(君/彼・彼女・それは私たち(排除)を彼・彼女・それと一緒に行かせる)

Ipakuyognak ni Maria kada Juan.(マリアは私をフアンたちと一緒に行かせる)

 

以上でひとまず、語幹"kuyog"派生の動詞は終わりにします。次は語幹"ammo"を扱っていきましょう。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«動詞で学ぼう (5):"mangkuyog" ― 非他動詞化