Hello, Good-bye - 我が家の居候たち
このところ、我が家に家族が増えている。と言っても、イゴロット族の伝統にのっとって10人の子どもを目指すとか、はとこが転がり込んでくるとかいうわけではない。本来、ペットだったハムスターに加えて、アヒルとヤギがもらわれてきたのだ。
私たちの家のあるのは、バギオ市の郊外のとある大学院のキャンパス内で、そういう場所柄、セキュリティーも万全で非常に閑静な敷地となっている。ご近所はアメリカ人家庭が5軒、フィリピン人家庭が3軒、マレーシア人家庭が1軒だが、ペットを飼っているのはそのうちの4軒、いずれも屋内で犬や猫を飼うだけで、庭にアヒルやヤギがいる家庭は無い。
アヒルは実は静かだ。興味津々のフィリピン人職員たちによると、複数いるとうるさいのだが1羽では静かなのだそうだ。問題はヤギだ。腹を空かせては「バアァァァ」、人恋しくなっては「バアァァァ」と、ご近所に気を遣ってしょうがない。一度など、あまりの鳴き声に、一晩、家のバスルームで越させることがあった。ただし、最近は夕方も6時を過ぎるとおとなしく寝てくれるようで、事無きを得ている。
ところが、ようやく3匹(個体?)との暮らしにも慣れた頃、残念なことに、ハムスターが息を引き取った。朝は元気に走り回っていたのに、夕方になると急に元気が無い。妻によれば、ハムスターというのはそういうもののようだ。来年は長期3か月にわたって一時帰国の予定なのでそれまでには見送れればと思っていたのだが、こんなに早く、またこんなに急に別れの時が来るとは思わなかった。小さなハムスター一匹とはいえ、いなくなれば寂しいものだ。
フィリピン人職員たちのもっぱらの関心は、私たちがいつ、アヒルとヤギを食べるのだろうかということだ。おいしいのはわかっていても、ペットになってしまうとなかなか難しいものだ。来年のことを語れば鬼が笑うと言われても、今からどうしたものかと頭を悩ませている。大きくなったものは元の家庭にお返しして、またかわいい子どもをもらえば、という妻の提案が、最も現実的なものにも思える。

ありし日の「うゆ」ちゃん。韓国語で「ミルク」という意味らしい。

地味なことから「ジミー」と名づけられたアヒル。ちょうど学校で
カンボジアのことを習い、衣装を身につけて楽しんでいた娘と。

乳牛ホルスタイン柄なので「ミルキー」と名づけられたヤギ。英語で呼ぶと、
「みゆき」という妻の名前に聞こえることに気づき、妻は複雑な心境だ。

とりあえず、しばらくは一緒にいる暮らしを楽しむこととしよう。
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